災害時やキャンプで大活躍するポータブル電源にはリン酸鉄リチウム電池を使ったものがあります。
リン酸鉄リチウムのポータブル電源は良いって聞くけど具体的になにがいいのか分かりませんよね。
でもどんなポータブル電源がおすすめなのか、迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、リン酸鉄リチウム使用したおすすめのポータブル電源をご紹介させていただきます。
リン酸鉄リチウム電池って何?
そもそも、リン酸鉄リチウム電池とは何なのでしょうか?あまり聞き慣れない電池ですので、分からない方も多いと思います。
カンタンに言うと、
プラス極、マイナス極にリン酸を使用している電池のこと。
仮に電池内で発熱があったとしても、熱暴走が起りにくい。
つまり、リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源は、安全面で評価が高いということですね。
リン酸鉄リチウムのメリットは?三元系リチウムと比較
リン酸鉄リチウムには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
三元系リチウムと比較しながら、ご紹介させていただきます。
安全性が高い
まず第一に、リン酸鉄リチウム電池は安全性が高いです。
冒頭でも説明した通り、ポータブル電源は災害時やキャンプに大活躍しますが、過去に熱暴走や回線のショートの原因による発火事故が年に何件も報告されています。
しかしリン酸鉄リチウム電池の場合、熱暴走が起りにくいため、三元系リチウムより有毒なガスや発火が起こる可能性は低くなります。
したがって安全性を重視するのであれば、断然リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源がおすすめです。
充電回数が多い(バッテリーの寿命が長い)
またリン酸鉄リチウム電池は、充電回数が多いです。
三元系リチウム電池の場合、600回前後しか持ちませんが、リン酸鉄リチウム電池だと約3,000回と約5倍も長持ちするといわれています。
コスパを考えるなら、圧倒的にリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源が良いでしょう。
自己放電しにくい
よく、真冬にポータブル電源を持っていくと「電源を入れていないのに残量が減っていた」と思ったことはありませんか?
実は三元系リチウムの場合、自己放電がしやすいんですね。
しかしリン酸鉄リチウム電池は熱や寒さに強いので、外気温の影響を受けて自己放電してしまう可能性は低いといえます。
リン酸鉄リチウムのほうがエコ
三元系リチウム電池の素材は、希少金属のコバルトです。コバルトのコストは高く、「血のダイヤモンド」「命を削って掘る鉱石」ともいわれています。
コバルトの粉塵は人体に悪影響であり、素手で触れるだけでも炎症の原因となるくらい恐ろしい鉱石なんです。
その反面、リン酸鉄リチウム電池はコストが安い鉄をから作られているため、非常にエコであるといわれています。
廃棄の手間を省ける
基本的にポータブル電源は、家電量販店で回収や廃棄ができません。
もし廃棄するとなれば自治体に問い合わせ、お金を払って廃棄する必要があります。
しかしリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源はサイクル寿命に優れているため、メルカリ等で出品することができるんですね。
だからお金を払ってまで廃棄する必要がありません。
リン酸鉄リチウムのデメリット
メリットがあれば、当然デメリットもあります。
ではリン酸鉄リチウムのデメリットについて、ご説明していきます。
価格が高い
1つめは、三元系リチウム電池のポータブル電源と比べて価格が高めです。
三元系リチウムだと3万以下で買えますが、リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源はもう少し値段が上がります。
もしあなたが、低価格でリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源を探しているのであれば、容量が小さめのポータブル電源を探してみると良いでしょう。
商品が少ない
2つめのデメリットは、三元系リチウム電池のポータブル電源よりも、商品が少なめな点です。
これまで三元系リチウム電池のポータブル電源が主流だったため、多くの商品が販売されてきました。
しかし近年、安全性の重視した上で、ちょっとずつリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源が発売されてきたんですね。
今後、商品数が増えてくるとは思いますが、なかなか求めているポータブル電源を見つけることは難しいかもしれません。
サイズや重量が大きくなりがち
またリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源は、サイズや重量が大きくなってしまう可能性が高いです。
しかし近年、徐々にエネルギー密度を高くしてきていますので、いつか三元系よりもコンパクトなポータブル電源が登場するかもしれません。
エネルギー密度が低い
上記でも軽く説明しましたが、リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源はエネルギー密度が低いです。
エネルギー密度が少ないということはすなわち、三元系と同じ大きさのリン酸鉄リチウムポータブル電源の場合、容量は三元系ポータブル電源のほうが多いということです。
これは残念ながら現在の技術ではどうしようもないんです。
しかし、メーカー各社が研究を進めていけば高くなると予想されていますので、期待して待っていましょう。
リン酸鉄リチウムポータブル電源の選び方
では、リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源を選ぶとき、どのようなポイントおさえれば良いのでしょうか?
詳しく解説していきます。
容量で選ぶ
まずは容量です。ポータブル電源には様々な容量のものがありますので、あなたが求める用途にあったポータブル電源を選びましょう。
大体300w前後のものから、災害時の電力をまかなえるものまでたくさん揃っていますよ。
ちなみに、各用途の容量の目安は下記のようになっております。
用途 | 容量 |
---|---|
日帰りキャンプや屋外でのリモートワーク | 400Wh~500Wh |
2~3日のキャンプ | 700Wh〜 |
防災や停電時 | 1000Wh〜 |
ポート数や種類
ポータブル電源には、たくさんのポートが備わっています。
例えば1人分のパソコンを充電するだけなら、さほどポートは必要ありません。
しかし家族全員のスマホを充電したいのであれば、USBのAタイプのポートが多いポータブル電源がおすすめです。
利用状況、環境に合わせたポートのついているものを選ぶと良いでしょう。
充電方法や充電にかかる時間
また充電方法や、充電にかかる時間で選ぶのも1つの手です。
ポータブル電源は、容量が大きければ大きいほど充電時間が長くなります。
しかし高速充電タイプがあれば、短時間で充電できますし、ソーラーパネルがついていればキャンプをしながら充電ができます。
ポータブル電源によって充電方法が異なりますので、購入前にきちんと確認した方が良いでしょう。
アフターサービス
ポータブル電源は、決して安い物ではありません。
したがって、購入後のアフターサービスが整っているメーカーから選びましょう。
基本的にポータブル電源は海外製のものが多いため、日本語に訳してくれるサポートあるメーカーや、保証の延長ができるメーカーがあります。
メーカー
ポータブル電源を販売しているメーカーは、いっぱいあります。
特にリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源を扱っているメーカーで有名なところは、BLUETTI 、EcoFlow、Ankerなどが挙げられます。
有名なメーカーから選ぶと、先ほど説明したアフターサービスも整っていることが多いのでおすすめです。
金額
金額を重視する方も多いのではないでしょうか?
ポータブル電源の金額は、決して安くありません。容量2,000Whのリン酸鉄リチウム電池のポータブル電源であれば約20~30万はします。
ただしメーカーによって金額は異なりますので、あくまで参考にしてくださいね。
定格出力
最後は、定格出力です。定格出力とは、ポータブル電源から供給できる電力のことであり、例えば1,000Wのポターぶる電源であれば、1,000Wの電力を出し続けることができるというわけです。
定格出力は、消費電力にも繋がってきますのでしっかり確認しておきましょう。
リン酸鉄リチウムポータブル電源のおすすめ機種8選!
これまでのことを踏まえ、リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源のおすすめ機種を8つご紹介させていただきます。
EcoFlowDELTAPro
まずは、EcoFlowDELTAProです。
この商品の特徴は、
- 電気容量は3600Wh、定格出力は3600W
- エクストラバッテリーを追加することで、最大21600Whまで電気容量を上げられる
- たった1時間で80%充電、3.1時間でフル充電ができるX-Streamテクノロジーが備わっている
- 最大15台の機器に同時給電が可能
- 7種類の給電方法
実際にこの商品を使用している方々からは、
600Whもの大容量バッテリーを3時間程度でフル充電できる点が素晴らしい。
容量に伴いサイズも重量も大きいが、後部にあるキャスターのおかげで持ち運びやすいです。
と好評でした。キャスターが付いているのはありがたいですね。
EcoFlowDELTA2Max
続いて、EcoFlowDELTA2Maxです。
この商品の特は、
- 2000Whクラスのリン酸鉄採用
- 23.15kgと軽量
- 保証期間5年
- アプリでピーク料金を避けて電気代を節約できる
実際にこの商品を使用している方々からは、
アプリで色々設定できる電気使用時もあと何時間使えるかが表示されますので、電気毛布の強弱調整など、使う際の目安になると思います。
コンセントでの充電がめちゃくちゃ早い!もうあっという間!
とかなり好評でした。
Anker757PortablePowerStation
続いてAnker 757 Portable Power Stationです。
この商品の特徴は、
- 充電サイクルは3,000回(残存80%)
- 定格出力1500W/瞬間最大出力2400W
- 入力はAC100Vで最大1000W
- ソーラーパネルから最大200W
実際にこの商品を使用している方々からは、
すべての入出力口や操作系が前面に集中していると、狭い車内で使いやすい!
全高も低めに抑えられておりバンコンなどのシート下にも収まるサイズ感です。
使用者目線で開発されたポータブル電源だと分かります。
EcoFlowDELTA2
続いて、EcoFlowDELTA2です。
この商品の特徴は、
- 「拡張バッテリー」機能によって最大3,040Whの容量を確保
- 定格出力1500W
- ACアダプター不要の急速充電システム
実際にこの商品を使用している方々からは、
充電速度がかなり早いと思います。数%~100%まで2時間かかりません。
急速充電に感動していました。
BLUETTIEB70S
続いて、Bluetti EB70Sです。
この商品の特徴は、
- 容量716Wh/定格出力800W
- すべての操作や接続がフロント面のみで行える
- USB-Cを2口装備している
実際にこの商品を使用している方々からは、
高品質の小型ポータブル電源といえばこれだな!
電中のファンの音の音は、確かに音は大きめですが、私には耳障りなレベルではありませんでした。
夜間電力を使って充電中にうるさくて眠れないことはありません。
静音とは言えませんが、さほどうるさくないとのことでした。
EcoFlowRIVER2
続いて、EcoFlow RIVER2です。
この商品の特徴は、
- 比較的安価
- USB-Cタイプから充電可能
- 細かい設定はアプリから
- 5年間の長期保証
- どこでも気軽に持って行ける携帯性
実際にこの商品を使用している方々からは、
非常に軽く、それでいて高速充電に対応しており使い勝手はかなり良い。
と軽さに驚かれている声がありました。
Anker521PortablePowerStation
続いて、Anker521PortablePowerStationです。
この商品の特徴は、
- 約6倍の長寿命を実現したバッテリー
- 高い耐衝撃性能
- 購入後も安心のアフターサービス
- 災害時の備えにも最適
実際にこの商品を使用している方々からは、
ソーラーチャージに対応できるところがありがたい
と好評でした。
BLUETTIEB3A
最後は、BLUETTIEB3Aです。
この商品の特徴は、
- 容量268Wh、定格600W/最大1200W
- 30分で0%から80%まで充電
- 専用アプリ「BLUETTI」からスマホとペアリング
実際にこの商品を使用している方々からは、
使い勝手よい!文句なし!
色も形も可愛く大きさも小さく場所を取らないので気に入ってます。600wですが高速充電出来るので全く問題ないです。
男性はもちろん、女性からも人気な商品であることが分かりました。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのデメリットは?三元系リチウムと比較!まとめ
今回は、リン酸鉄リチウムイオン電池のポータブル電源のおすすめ機種をご紹介させていただきました。
まとめると以下のようになります。
- リン酸鉄リチウムイオン電池のメリットは
→安全性が高い
→バッテリーの寿命が長い
→自己放電しにくい
→エコ
→廃棄の手間が省ける - リン酸鉄リチウムイオン電池のポータブル電源の選び方は
→容量
→ポート数や種類
→充電情報および充電にかかる時間
以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!