近年、大雨や台風、地震などの自然災害が頻発しており、それらはいつやってくるか予測がつかないものです。
キャンプや車中泊などアウトドアで大人気のポータブル電源ですが、このような災害時の非常用電源としても、ご家庭に1台備えておいて損はありません。
停電になって困る家電といえば、冷蔵庫を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
停電時も冷蔵庫を動かすことができれば、アイスが溶けたり、中の食材が傷むこともなく助かりますね。
ではポータブル電源があれば、冷蔵庫を動かすことはできるのでしょうか?
そしてどのくらいの時間、動かすことができるのでしょうか?
今回は、停電時の備えとして、「冷蔵庫をポータブル電源で動かせるか」について調べてみました!
停電時にポータブル電源で冷蔵庫を動かせる?
ポータブル電源で、冷蔵庫を動かすことはできるのでしょうか?
結論、条件さえ満たせば「動かすことができます!」
まず確認するべき大事なことは以下の2点です。
- 冷蔵庫の消費電力
- ポータブル電源の定格出力
それでは、詳しく見ていきましょう。
冷蔵庫の消費電力と稼働時間について
ポータブル電源で冷蔵庫を使用する場合は、消費電力や稼働時間について考慮する必要があります。
まずは下記2点を確認しましょう。
- 冷蔵庫の消費電力とポータブル電源の定格出力
- 冷蔵庫の稼働時間計算
それでは詳しく解説させていただきます。
冷蔵庫の定格消費電力とポータブル電源の定格出力を確認する
まず初めに冷蔵庫の定格消費電力を調べましょう。
定格消費電力とは、「電化製品をフル稼働させるのに必要な電力」のことでW(ワット)という単位で表されます。
この場合「冷蔵庫を使い始めて1時間にどれだけ電気を消費するのか」になります。
参考までに一般的な家庭用の冷蔵庫なら、消費電力は350〜780W程度。
主に冷蔵庫の大きさと年数で消費電力は変わりますので、本体のラベルや取扱説明書などで確認しましょう。
続いてポータブル電源の定格出力の確認です。
定格出力とは「ポータブル電源が安全に安定して供給できる電気の量」のこと。
冷蔵庫の消費電力が、ポータブル電源の定格出力を上回ると、冷蔵庫を動かすことができません。
冷蔵庫の稼働時間の計算について
ちなみに、冷蔵庫の稼働時間を計算によって求めることができます。
ポータブル電源容量(Wh)× 0.8 ÷ 使う電気製品の消費電力(W)= 使える時間(h)
あくまで計算なので、実際の稼働時間とは少々異なりますが、目安として使っていただけばと思います!
冷蔵庫をポータブル電源で使う場合の注意点
ポータブル電源で冷蔵庫を使用する際には、大きく分けて下記の点に注意する必要があります。
- 容量が大きいものを選ぶ
- 交流100Vの正弦波出力か確認する
- 省エネ冷蔵庫だと良い
- 冷蔵庫の開閉を最小限にする
- 食品が多すぎないように注意
それでは、それぞれ詳しく解説させていただきます。
容量が大きいものを選ぶ
冷蔵庫は家電の中でも、比較的消費電力が大きめ。
一度停電が起きると、復旧までに数時間から長ければ数ヶ月かかることもあります。
つまり、停電に備えるならば、ポータブル電源の容量もある程度大きなものが必要になります。
可能であれば、停電時に数日使うことを想定した大容量ポータブル電源があると安心です。
交流100Vの正弦波出力か確認する
家庭のコンセントに電力会社から供給されている電圧は100Vです。
ポータブル電源も同様に交流100Vで出力するものを選びましょう。
また、ポータブル電源の出力波形は、「正弦波」「矩形波(くけいは)」「修正正弦波」の3種類がありますが、必ず「正弦波」のものを選びます。
一般的な家電は、正弦波を使用することを前提に作られており、正弦波以外の出力波形のポータブル電源を使用すると、正常に作動できなかったり、最悪の場合故障の原因になることもあります。
出力波形が正弦波で交流100vのポータブル電源であれば、家庭のコンセントと同じ感覚で使用することができます。
省エネ冷蔵庫だと良い
現在の冷蔵庫は、省エネ性能が高いものが増えています。
購入の際は、それぞれのメーカーのサイトや、店頭の冷蔵庫売り場などに表示されている「統一省エネラベル」を参考にしてみてください。
ラベルには消費電力の目安や、定められた省エネ基準を達成できているかの%表示などがされています。
統一省エネラベルについてはこちらから詳細を確認できます。 → 経済産業省 資源エネルギー庁HP
また、自治体によっては省エネ家電の買い替えに補助金が出る所もありますので、チェックしてみましょう。
冷蔵庫の開閉を最小限にする
普段なんとなく冷蔵庫を開けて、中を覗くことはありませんか?
何度も開け閉めを繰り返すと、空気の出入りが多くなり、無駄に電力を消費します。
特に停電時は、あらかじめ取り出すものを決めて、扉の開け閉めを最小限になるようにしましょう。
日頃から実践していると、それだけで電気代の節約になりますよ。
食品が多すぎないように注意
冷蔵庫内に食品がぎっしり詰まっていると、冷気の流れが悪くなり、効率的に冷やすことができません。
その結果、消費電力が増えることになります。
冷蔵庫内には、食品を多く詰め込みすぎないように日頃から心がけましょう。
反対に冷凍庫は、中身がそれぞれしっかりと凍っているようであれば、ぎっしり詰まっている方が省エネになります。
冷蔵庫の使用におすすめのポータブル電源4選
では、冷蔵庫を動かすのにおすすめのポータブル電源をご紹介します。
冷蔵庫は、家電製品のなかでも消費電力が大きいので、使用するポータブル電源の定格出力も大きいものが望ましいです。
今回、おすすめするポータブル電源は以下の4つ。
冷蔵庫を動かすのにおすすめのポータブル電源
- DELTA 2
- DELTA Pro
- RIVER 2 Pro
- RIVER 2 Max
ではこの4つのポータブル電源の機種について、詳しく説明していきます。
DELTA 2について
まずは【DELTA 2】です。DELTA 2は定格出力が1,500Wもあり、アウトドアや日常、そして災害時にも大活躍するポータブル電源となっています。
またリン酸鉄リチウム電池を使用しているので、長寿命であり安全性も高いところがポイントです。
スタンダードでありながらも高機能なポータブル電源を探しているのであれば、こちらがぴったりでしょう。。
DELTA Proについて
お次は【DELTA Pro】です。
なんと定格出力が3,000Wもあり、DELTA ProはEcoFlowが販売するポータブル電源のなかで、最も高い定格出力!
このポータブル電源を上回るものは無いといっても過言ではないくらい、高機能でパワフルなポータブル電源だといえます。
しかしパワフルな分、重要が45kgと重たいので女性1人で運ぶのは厳しいかもしれません。
RIVER 2 Proについて
【RIVER 2 Pro】は最新のポータブル電源であり、0%から100%までに約70分で完了すると、圧倒的な充電スピードに注目を浴びています。
また重量も約7.8kgと軽量なので、女性でもカンタンに持ち運ぶことができる優れものです。
さらにこちらもリン酸鉄リチウム電池を搭載しているので、安全性が高く長く長く使えます。
RIVER 2 Maxについて
最後は【RIVER 2 Max】です。
こちらの商品の定格出力500Wと、他のポータブル電源と比較すると容量が少な目ですが、重量が約6.1kgなので携帯性に優れています。
さらに充電スピードはとても速く、実際に利用している方からは『アウトドアにぴったり!』という声をもらっています。
防災面ではソーラーパネルや予備バッテリーの追加ができる機種もおすすめ
防災面や災害時を考えた場合、ソーラーパネルや予備バッテリーの追加ができるポータブル電源がおすすめです。
具体的には以下の2つがあげられます。
ソーラーパネルや予備バッテリーの追加ができるポータブル電源
- l Jackery Solar Genarator 2000 Plus(ソーラーパネル対応)
- EPB-3600ST(予備バッテリー追加可能)
Jackery Solar Generator 2000 Plusについて
ソーラーパネル搭載のポータブル電源として、【Jackery Solar Generator 2000 Plus】がおすすめです。
- 曇りの日の発電効率は1.5倍
- 動作時の騒音は42デジベル以下/充電時の騒音は30デジベル以下
- リン酸鉄リチウム電池を搭載
リン酸鉄リチウム電池を搭載しているので安全性は高く、ソーラーパネルにより発電効率も良いのでアウトドアや災害時にはぴったりのポータブル電源だと思います。
また【Jackery Solar Generator 2000 Plus】に搭載されているソーラーパネルは、パネルの一部が日陰に当たっても問題なく発電できますので、便利です。
EPB-3600STについて
予備バッテリーの追加ができるポータブル電源は1度バッテリーが切れても、充電無しですぐに使うことができます。
災害が起きた場合は、電気を長期間使用できなくなりますので、予備バッテリーが追加できると嬉しいですよね。
予備バッテリーの追加ができるポータブル電源として、【EPB-3600ST】をおすすめします。
- 蓄電容量 3.6kwh
- ソーラーパネル充電
- リン酸鉄リチウム電池を搭載
【EPB-3600ST】は業務用のポータブル電源ですので、容量はもちろん機能性がとても高いです。
こちらもリン酸鉄リチウム電池を搭載しています。長寿命で安全性が高いこちらの商品は、災害時に欠かせない一品だといえるでしょう。
EPB-3600STは下記ページから購入可能となっております。
停電時に冷蔵庫をポータブル電源で動かせる?バッテリーの持ち時間は?まとめ
今回は、停電時に冷蔵庫をポータブル電源で動かせるのかを調べてみました。
結論、条件さえ満たせば、動かすことができます!
その条件とは、
冷蔵庫の定格消費電力よりも大きな定格出力のポータブル電源を使用すること!
また、動かしたい時間によって必要なポータブル電源の容量が変わります。
冷蔵庫をポータブル電源で使う場合の注意点は以下のようになります。
- 容量が大きいものを選ぶ
- 交流100vの正弦波出力か確認する
- 省エネ冷蔵庫だと良い
- 冷蔵庫の開閉を最小限にする
- 食品が多すぎないように注意
今回はおすすめのポータブル電源を4つ、また防災面を考えて、ソーラーパネルやバッテリーの追加ができる製品もご紹介しました、
ぜひ参考にして、いつ起こるか分からない停電や災害に備えておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!