ポータブル電源はキャンプや車中泊なだけでなく、災害などの緊急時にも活躍する便利なツールの一つです。
しかし、使用する家電によっては大容量のポータブル電源が必要ですが、決して安価なものではありません。
そこで今回は、比較的購入しやすい700Wのポータブル電源を挙げてみました。
とは言え、700Wのポータブル電源で使える家電はどのくらいあるのでしょうか?
ここでは、700Wのポータブル電源で使える家電と所要時間も合わせてご紹介いたします。
ポータブル電源で家電を使う際に注意すること
ホータブル電源を選ぶ際に気を付けたいのは容量だけではありません。
定格出力や出力波形や接続できる端子の数や種類がどのくらいあるのかも確認する必要があります。
先ずはポータブル電源を選ぶ際に注目すべきポイントをご紹介いたします。
定格出力や容量を確認する
定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力していられる電力の量で、コンセント1つあたりの出力ワット数をチェックする必要があります。
電化製品の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えてしまうと、電化製品に必要な電力が足りず、運転が止まってしまったり、故障の原因になったりします。
容量と定格出力は使いたい家電と合わせて確認しましょう。
出力波形を確認する
出力波形とは、ポータブル電源に蓄えている直流を交流に変換するインバーターから出力される、電気の波形のことを言います。
家庭用コンセントの波形は正弦波や純粋正弦波です。
ポータブル電源の中には、価格をリーズナブルにする目的で、矩形波(くけいは)や修正正弦波と呼ばれる波形を出力するインバーターのものもあります。機器のトラブルにつながることもあります。気を付けましょう。
接続できる端子の数や種類を確認する
先ずはACコンセントの数が必要は数だけあるか、3層コンセント(アース付きコンセント)を挿せるタイプか確認しましょう。家電製品が使えるかどうかはここで決まります。
また、PCやスマートフォンの充電にはUSBーCやUSBーAも有効です。
シガーソケット対応の出力ポートがあれば、車載用の機器をそのまま使えて便利です。
また、Qi(チィ)出力があれば、対応できるスマートフォンであれば、置くだけで充電できます。
ソーラーパネルは併用できるか
ソーラーパネルを組み合わせて使うと、緊急でACアダプターから充電出来なくなった時もあわてずに済みます。
700Wのポータブル電源で使える家電
それでは、700Wのポータブル電源で、どんな家電製品が使えるようになるのでしょうか?
ここでは、使える家電製品と使用可能な時間をご紹介いたします。
扇風機
一般的な扇風機は50W以上で使用時間は約7時間くらいです。
ポータブル扇風機(5W)だと、136回充電できます。
サーキュレーター(25W)だと、27時間使用できます。
電気毛布
ガジェット
ワイヤレスイヤホンのバッテリー使用量が400mAhなので、480回使用できます。
PCはバッテリー使用量が2000mAhなので、9回使用できます。
タブレットはバッテリー使用量が7182mAhなので、26回使用できます。
iPhone充電時間
iPhoneの充電時のバッテリー使用量は2815mAhで68回充電できます。
緊急の際の充電も安心ですね。
カメラ類
デジタル一眼レフカメラの充電時の消費電力は6Wなので、約70時間くらい使えます。
コンパクトデジタルカメラの充電時の消費電力は3Wなので、約105時間くらい使えます。
ビデオカメラの充電時の消費電力はは25Wなので、27時間使えます。
GoProは充電時の消費電力は12Wで56時間使えます。
スピーカー、プロジェクター、ゲーム機
スピーカーの消費電力は330Wなので、2時間使用できます。
プロジェクターの消費電力は20Wなので、34時間使用できます。
ゲーム機はNintendo Swichだと消費電力は16Wなので、42時間使用できます。
電気ケトル、コーヒーミル
電気ケトルの消費電力は700Wくらいなので、約0.6時間使用できます。
コーヒーミルの消費電力は115Wくらいなので、216回使用できます。
電気ケトルは消費電力が大きいため消費電力を確認の上使用する必要があります。
たこ焼き器、炊飯器
たこ焼き機の消費電力は700Wなので、約0.6時間使用できます。
炊飯器の消費電力は300W〜です。300Wのものであれば1.2時間使用できます。
たこ焼き器や炊飯器は消費電力が大きければものなのでよく確認しましょう。エコモデルのものであれば、対応できたりします。
ライト
電気スタンドは電球によって消費電力が変わります。
- LEDは消費電力が4Wくらいだと、約105時間くらい使用できます。
- 蛍光灯は消費電力が20Wくらいなので、約21時間くらい使用できます。
- 白熱灯は消費電力が60Wくらいなので、約7時間使用できます。
ちなみに撮影用のライトは151Wの消費電力です。6時間くらい使用できます。
テレビ
テレビは消費電力が189Wなので、180分使用できます。
ポータブルテレビだと、20Wくらいのもので、21時間使用できます。
電動ドライバー
電動ドライバーは消費電力が259Wで、150分使用できます。
充電式電動ドライバー
充電式ドライバーは消費電力が98Wくらいで、7回使用できます。
700W付近のおすすめポータブル電源
次に700W付近のお勧めのポータブル電源をご紹介いたします。
お手頃価格で大抵の家電製品が使えるものを選びました。
Jackery ポータブル電源708
最大7台の機器に同時に給電できます。
コンセント充電で約5時間でフル充電可能です。
Anker PowerHouse II 700
家族全員で使える大容量の701Wh搭載し、複数機器に同時に給電と充電ができます。
RIVER 2 Pro
ACアダプターの充電時で、わずか70分の史上最速充電を誇る機器です。
PowerArQ S7
大容量の716Whで、大体の家電製品が使えます。
ACアダプターでの充電時間は約3時間くらいです。
ポータブル電源700Wで使える家電はなに?おすすめの機種や使い方は?まとめ
今回は700Wのポータブル電源で使える家電をご紹介しました。
どのような家電かをまとめると
- 扇風機や電気毛布など体温調節に必要な家電
- カメラやPCや携帯電話などのあると便利な電子機器
- スピーカーやプロジェクターやゲーム機など、娯楽の幅を広げるための機器
- 電気ケトルやコーヒーミルのようにホッと一息つきたいときに使う家電
- たこ焼き器や炊飯ジャーなどの料理を美味しく食べるための家電(ただし、消費電力に気を付ける。)
ポータブル電源を快適に使える家電を見つけてトラブルを回避するのも一つの考えかたです。
ぜひ、参考にしてみてください。