様々な世界情勢を要因として、値上がりが続いている電気料金。
全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している新電力料金目安単価によると、現在の電気料金の目安単価は31円/kWh(税込)です。
4年前と比べておよそ6円の値上がりとなっており、家計にとっても痛い出費となっています。
電気代の値上がり対策として、ポータブル電源にソーラパネルで充電すれば、貯めた分の電気代はタダ!
貯めた電気をご家庭で使えば、少しでも電気代の節約に効果がありそうですね。
では、ポータブル電源の購入にかかった費用の元を取ることは可能なのでしょうか?
ポータブル電源自体が決して安い買い物ではないからこそ、元が取れるかは非常に気になるところ。
今回はポータブル電源で「元が取れるのか」「節電になるのか」を調べてみました!
ポータブル電源で元を取る方法は?
ポータブル電源を使用して元を取る方法はあるのでしょうか?
今回はソーラーパネルと並行して使用した場合や、電気代が安い時間帯に充電する方法などを検討してみました。
方法1.ソーラーパネルと並行して使えば元が取れる?
ポータブル電源の充電方法はいくつかありますが、ソーラパネルを使うことで太陽光で発電を行い、ポータブル電源に電気を貯めておくことができます。
そうすると電気代がかかりませんので「ひょっとして元が取れるかも」と思いませんか?
結論からお伝えすると「電気代の節約にはなるものの、元を取るのは難しい」と思われます。
今回は比較的リーズナブルなJackery Solar Generator 400 ポータブル電源 ソーラーパネル セットを使用したと仮定します。
こちらの場合、ソーラーパネルからの満充電に必要な時間は6〜7.5時間で、もちろん電気料金は0円。
一方、家庭のコンセントから充電した場合の電気料金は、こちらを参考にしてください。
→ 家庭用のコンセントを使って充電する場合、どのくらいの電気料金が必要ですか
こちらのサイトでは、電力量単価を1kWhあたり27円で計算していますが、現在の目安価格は1kWhあたり31円ですので、このポータブル電源を充電したとすると、1回で約15円の電気代がかかる計算になります。
Jackeryポータブル電源400の寿命を表すサイクル数(0%から100%まで充電することで1サイクル)は500回。
500回✖️15円🟰7,500円
毎日1回ソーラパネルで充電するとしたら、年間約7,500円の電気代節約になります。
ポータブル電源とソーラーパネルのセットで現在の販売価格は79,900円。
本体価格79,900円➗7,500円🟰10.65
充電のみの金額を見れば、約11年で元が取れる計算になります。
ただし日照時間には変動があり、天候に大きく左右されることは忘れてはいけません。
過去のデータから見ると、東京の平均日照時間は5時間程度ですので、天候によっては満充電が難しい場合もあるでしょう。
またソーラーパネルの位置も、太陽の動きに合わせて調整する必要があります。
このポータブル電源はサイクル寿命が500のため、仮に毎日0%から100%まで充電と放電をしたとして、約1年半ほどで寿命が来ることになります。
サイクル寿命が4000回のポータブル電源であれば、毎日充電しても約11年使用することができますが、性能が高い分価格も上がります。
このように日々の電気代の節約は可能でも、ポータブル電源自体の価格が高い為、元を取ることは難しいのです。
方法2.電気代が安い時間帯を狙って充電するのもアリ?
災害時やキャンプの時だけに、ポータブル電源を使用するのは賢い方法とは言えません。
「電気代を節約する」ことを意識するならば、普段使いしてこそ価値があります。
ご家庭の契約によっても違いますが、昼間に比べて深夜の電気料金は安い設定になっている場合があります。
そのような場合、ポータブル電源の充電は深夜に行うと良いでしょう。
そして、電気料金の高い日中にポータブル電源を使うことで、電気代を節約することが可能になります。
また、充電量と消費電力のバランスも大切です。
満充電したのに、わずかな消費しかしなければ、翌日にそれ以上充電はできませんし、消費電力が多すぎるとバッテリー切れになります。
「発電した電気をその日のうちに消費する」ことが一番電気代の節約になります。
ポータブル電源で元を取ることは不可能と言われている理由
というわけでここからはポータブル電源で元を取ることが難しい原因を2つのポイントに絞って解説させていただきます。
理由1.ポータブル電源には寿命があるから
繰り返し使用できるポータブル電源ですが、電化製品である以上寿命があります。
寿命の目安は『充電⇆放電』のサイクルを1回とした「サイクル寿命」で表され、長いもので4000回程度ですが、使い方や保管方法でも大きく変動します。
一般的にポータブル電源の寿命は、毎日使用して約8〜10年程度。
寿命が来たからといってすぐに使えなくなることはありませんが、徐々にバッテリーが劣化し、充電が遅くなったり、満充電できなくなるため、結果的に「使いにくい」と感じ、買い替えが必要になるでしょう。
理由2.初期費用が高いから
ポータブル電源は、容量の大きさに比例して価格も高価になる傾向にあります。
ポータブル電源の選び方は以下を参考にしてください。
用途と容量の目安
●日帰りや1日程度の使用:200Wh~
●キャンプや車中泊で扇風機、電気毛布などを使用する:350Wh~●連泊キャンプや車載冷蔵庫など大型家電の使用:400Wh~
●防災目的としての使用を想定:500Wh~
jackery公式ホームページより引用
- 上記は目安となりますが、注意したいのは、使用していない間に発生する、自然放電も考慮することです。目安としては容量の30%は自然放電すると考えておく必要があります。
また、用途が災害時などの緊急電源として検討している場合は、より大きい容量のものを選ぶことをおすすめします。
ポータブル電源の価格の目安としては、20,000円〜500,000円程度と幅があります。
ソーラパネル単体なら20,000円〜130,000円程度が目安。
また各メーカーが、ポータブル電源とソーラパネルを組み合わせて販売しており、価格は安いもので約50,000円程度からになります。
ただし日常的に家電を動かすのであれば、やはり大容量のポータブル電源が欲しいところ。
初期費用が高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
ポータブル電源はJackeryのセールで買うと安く買える
ポータブル電源といえば、ここ!と言えるほど、高い評価を得ているJackery(ジャクリ)。
公式サイトでは、およそ月に1回の頻度でセールを行っています。
セールのタイミングは不定期であり、割引率もその都度違います。
過去に開催された大きなセールは、3月頃の春セール、9月1日の「防災の日」にちなんだ防災の日セール、11月頃のブラックフライデーセールがあり、その他期間限定のセールも開催されています。
まずはメールマガジンに登録しましょう。
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セールが行われていなくても、お買い得製品が多数用意されていることもありますので、こまめにチェックしましょう。
ポータブル電源で元を取ることは可能?普段使いで電気代を節約する方法とは?まとめ
いかがでしたか?
以下の理由から、ポータブル電源で元を取ることは難しいという結論でした。
- ポータブル電源には寿命があるから
- 初期費用が高いから
しかし、
- ソーラーパネルを使用して、太陽光から充電する
- 電気料金の安い深夜に充電し、日中に使用する
- 普段からポータブル電源を使用する
以上のことを行えば、確実に電気代の節約になります。
最近の新しいモデルでは、ソーラパネルを複数枚使用できる物もありますよ。
電気代節約の為にはもちろんのこと、災害時の備えとして、ぜひソーラパネルとのセットの購入をご検討ください。
購入される際は、セールの期間を狙ってお得に手に入れましょう。