路上ライブを行う上で必要不可欠なのは「アンプと電源の確保」です。
電源の確保にはいくつかの方法がありますが、その中で最もおすすめなのがポータブル電源を使うこと。
コンパクトで持ち運びがしやすく、発電機を使うよりも音が静かで音楽の邪魔をしません。
大容量のものを選べば、ギターアンプはもちろん、マイクや照明、その他の機材も繋いで本格的なライブ演奏も可能です。
この記事では、路上ライブに最適なポータブル電源選びのコツや、メリットデメリットを解説します。
ギターアンプを動かすのに最適なポータブル電源の選び方
ギターアンプを動かすのに最適なポータブル電源の選び方としては
- ギターアンプの消費電力を確認する
- ポータブル電源の容量や定格出力を確認する
などの2点が重要となっております。
それでは詳しく見てみましょう。
ギターアンプの消費電力を確認する
まず始めに、使用するギターアンプの消費電力を調べましょう。
消費電力はW(ワット)で表します。
路上ライブで使用されるギターアンプは、およそ50〜150W程度であることが多いようです。
もし他の機材も使用するなら、全ての機材の消費電力を足して合計の数値を調べておく必要があります。
ポータブル電源の容量や定格出力を確認する
次にポータブル電源の容量と定格出力を確認します。
定格出力とは、ポータブル電源が「安全な状態で続けて出せる電気の量」のことです。
100Wのポータブル電源で120Wのギターアンプ使用すると、うまく稼働できないだけでなく、最悪の場合故障してしまうことも。
容量はWh(ワットアワー)で表され「どのくらいの時間ギターアンプを使用するか」を基準に選びます。
例えば500Whの容量のポータブル電源に、100Wのギターアンプを繋ぐと、理論上は約5時間使えることになります。
が、ここで重要なポイントがひとつ。
「容量(Wh)=実際使える電気の量ではない」
ディスプレイなど、ポータブル電源自体を動かすためにも電力は使われます。また使用する環境や電池の状態によっても、動作時間は常に変化します。
実際使える電力の目安は、記載されている容量の70〜80%程度と考えましょう。(製品により異なります)
ポータブル電源でギターアンプがどれくらい持つか確認する方法
ポータブル電源を選ぶ時に一番知りたいのは、使用するギターアンプが「どのくらの時間持つのか?」ということですよね。
まず、路上ライブでギターアンプを稼働させる時間を予想します。
ギターアンプの消費電力、稼働時間を以下の計算式に当てはめれば、ポータブル電源の必要な容量が分かります。
ギターアンプの消費電力(W)✖️使用する時間(h)🟰必要なポータブル電源の容量(Wh)
ただし、容量の100%の電力が使えるわけではないので、30%程度の余裕を持たせると安心です。
ギターアンプの消費電力(W)✖️使用する時間(h)✖️1.3=必要なポータブル電源の容量(Wh)
仮にギターアンプの消費電力が100W、ポータブル電源の使用時間が5時間とすると、
100W✖️5時間✖️1.3🟰650Wh
この場合、650Whのポータブル電源が必要となります。
複数の機材を使用する際は、それぞれの消費電力を調べて、合計の数値で計算することをお忘れなく!
ギターアンプで路上ライブするのにおすすめのポータブル電源を時間別に紹介
それでは、使用時間ごとにおすすめのポータブル電源を見ていきましょう。
ここでは、消費電力が50Wのギターアンプ BOSS KATANA-50 を使用するものと仮定します。
1時間ギターアンプを使う場合
BOSS KATANA-50を1時間使用する場合は、65Wh以上の容量が必要です。
おすすめのポータブル電源はAnker PowerHouse 90 (容量87.6Wh)となります。
厚さ3mmのコンパクト設計で、持ち運びが便利なところが最大のポイント。
これだけ小型でACコンセントが使えるポータブル電源は珍しく、ネットでも高い口コミを得ています。
「使用時に本体が熱くなりやすい」というコメントが複数ありましたので、注意してください。
2時間ギターアンプを使う場合
2時間使用する場合は、130Wh以上の容量が必要です。
おすすめのポータブル電源はAUKEY 219Wh ポータブル電源 PS-ST02 (容量219Wh)です。
AUKEYは、世界60カ国以上で販売されているグローバルブランドです。
ポータブル電源は四角い商品が多い中、こちらは円筒形のフォルムが特徴的。
大画面のディスプレイで、充電状況が鮮明に確認できるのがポイントです。
3時間ギターアンプを使う場合
3時間の場合は、195Wh以上の容量が必要です。
おすすめのポータブル電源はEcoFlow RIVER 2 (容量256Wh)です。
3.5kgと軽量で、わずか60分でフル充電できる優れもの。
週に6日使ったとして約10年持つバッテリー寿命の長さが特徴です。
EcoFlowには専用のアプリがあり、リモートで状態を確認できる点も人気のようです。
4時間ギターアンプを使う場合
4時間の場合は260Wh以上の容量が必要です。
おすすめのポータブル電源はPowerArQ mini 2 ポータブル電源 (容量307Wh)です。
スタイリッシュなデザインが人気のPowerArQ。カラーもお好みに合わせて選べます。
ポータブル電源は、容量が大きくなればなるほどサイズが大きく重くなるのですが、こちらは容量307Whとパワフルながら、コンパクト設計で約4.7kgと軽量。
あくまで簡易的ではありますが防水、防塵機能が付いているのもポイントです。
路上ライブ経験者のおすすめは?
参考までに、筆者の友人である路上ライブ経験者に、「これから路上ライブをする方におすすめしたいポータブル電源」を聞いてみました。
路上ライブ経験者がおすすめするポータブル電源は、「Jackery ポータブル電源 240」でした。
なんと言ってもW数の種類の豊富さと、手頃な価格が魅力!
安全基準を満たしておりサポートも手厚いので、
これから買う方にはJackeryのポータブル電源がおすすめです。
ポータブル電源でギターアンプを使うメリット・デメリットを紹介
最後に、ポータブル電源でギターアンプを使うメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
ポータブル電源でギターアンプを使うメリットは下記のようになります。
- コンパクトで持ち運びがしやすい。
- 種類が豊富でスタイリッシュなデザインが多い。
- 動作音が静かで、音楽の邪魔をしない。
- 大容量のものなら、複数の機器を繋ぐことができる。
- ソーラーパネルや車から充電することもできる。
やはり、コンパクトで持ち運びが可能というのが一番のメリットとなります。
使いたいときに手間を取らずに使えるのが便利なポイントですね。
デメリット
次にデメリットを紹介します。
- 容量の100%の電力が使用できないため、必要な容量を計算するのがやや複雑。
- 大容量のものほど、価格は高く、重量は重くなる。
ポータブル電源はやはり、容量が大きいと重くなりますし、金額も高く付きます。
使用用途にあった容量を適切に選ぶことで価格を抑えることができます。
ポータブル電源でギターアンプは使える?路上ライブに最適な機種はどれ?まとめ
この記事では、ギターアンプに最適なポータブル電源の選び方と、路上ライブにおすすめの機種をご紹介しました。
ポータブル電源の選び方
- ギターアンプの消費電力を確認する。
- ポータブル電源の容量と定格出力を確認する。
- ポータブル電源でギターアンプを使う時間を予想し、必要な容量を計算する。
路上ライブにおすすめの機種は、ギターアンプ、使用する時間によって異なります。
複数の機材を使用する場合は、全ての機材の消費電力をチェックし、計算することをお忘れなく!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
あなたに最適なポータブル電源が見つかりますように!