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三元系リチウムイオン電池のデメリットは?リチウムイオン電池との違いは?

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キャンプや防災用に近年注目されているポータブル電源には、主に三元系リチウムイオン電池かリン酸鉄リチウム電池の2種類があります。

しかし、環境面や安全面において、リン酸鉄リチウム電池の方が優れた点が多いといわれています。

本当に、三元系リチウムイオン電池はデメリットばかりなのでしょうか?

今回は、三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウム電池のメリットとデメリットをご紹介いたします。

おすすめのポータブル電源も合わせてご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

目次

三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池との違いは?メリットやデメリット

それでは、三元系リチウムイオン電池リン酸鉄リチウム電池の違いはなんでしょうか?

ここでは、具体的に密度や耐熱性、寿命やコスト面、環境への影響の違いをあげていきます。

2つを比較しながら、メリットやデメリットをご紹介いたします。

三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池との違い1.バッテリーの密度(重量)

三元系リチウムイオン電池は重量が小さくて、サイズがコンパクトなのが主な特徴です。

エネルギーの密度が高いため、重量当たりの電力のパワーが大きいのが、三元系リチウムイオン電池のメリットと言えます。

反対にリン酸鉄リチウムイオン電池電池はエネルギーの密度が小さいです。

本体のサイズが大きくなりやすく、重量も重くなりがちなのがデメリットと言えます。

三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池との違い2.耐熱性

電池の特性だけで言いますと、リン酸鉄リチウムイオン電池は700℃と、高いのに対して三元系リチウムイオン電池は200℃です。

リン酸鉄リチウムイオン電池の方のメリットとしては、耐熱性が高いと言うことになります。

結果として、3元系リチウムイオン電池は耐熱性が低いです。

ただし、ポータブル電源そのものの設計で高温になることを防げるため、そこまで大きな差ではないです。

ポータブル電源の安全の基準は設計が大部分で、電池の属性のみでは決められないので参考程度にみると良いでしょう。

三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池との違い3.寿命

三元系リチウムイオン電池の最大のデメリットは、寿命が短いということです。

リン酸鉄リチウムイオン電池のバッテリーの放充電回数は、2000回~4000回くらいです。

仮に3000回くらい使えたとしたら、毎日使っても約10年はつかえる計算になります。

それに比べ、三元系リチウムイオン電池は最大2000回の放電回数です。

リン酸鉄リチウムイオン電池よりは少ないものの、それなりの回数を使うことができます。

三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池との違い4.金額

電池の材料のコストとしては、三元系リチウムイオン電池の方が高コストです。

三元系リチウムイオン電池に使用されている、コバルトの価格が高止まりしているためです。

ですが、ポータブル電源となると、三元系リチウムイオン電池が安価となり、リン酸鉄リチウムイオン電池使用の方が高コストになります。

それは、多くの人が、リン酸鉄リチウムイオン電池系のポータブル電源の方が優れていると考えられていて、市場の需要が高いためです。

金額だけでポータブル電源を選ぶ前に、どのような設計になっているか確認することが必要です。

三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池との違い5.環境への影響

三元系リチウムイオン電池には、ニッケル・コバルト・マンガンといった、いわゆる「レアメタル」と呼ばれる元素を使っています。

これらは採掘の際に土や水、空気などが汚染されてしまいますし、廃棄する際も注意が必要な素材なのです。

対して、リン酸鉄リチウムイオン電池には、リチウム、鉄、リンが主な元素です。

リチウムもレアメタルなので、全く汚染が無いとは言えないのですが、三元系リチウムイオン電池よりもレアメタルの使用が少ないため、環境にやさしいと言えます。

リン酸鉄リチウムのポータブル電源おすすめ

それでは、リン酸鉄リチウムのポータブル電源は、どのようなものがあるでしょうか。

ここでは、リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した、おすすめのポータブル電源をご紹介いたします。

Jackery Solar Generator 300 Plus & 40Wミニ ソーラーパネル

Jackeryポータブル電源の長寿命の小型モデル「Jackeryポータブル電源 300Plus」と、タブレットサイズに折りたためる「Jackery SolarSaga40 Mini」を組み合わせたセット商品です。

リュックに入るコンパクトな設計ながら、288Whの容量に加えて定格出力は300Wに対応できます。

長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、約3000回の充放電サイクルで毎日使っても10年以上使えます。

また、3000回使用後も工場出荷時の容量の80%以上を維持できます。

Jackery Solar Generator 1000 Plus

1264Whの大容量に加えて、定格出力が2000Wなので、ほとんどの家電を使うことができます。

また、追加バッテリーを最大3つ追加できるので、最大5KWhまで拡張する事ができます。

長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており4000回の充放電できるため、毎日使っても10年以上使えます。

また、4000回の充放電後も工場出荷時の容量の70%以上を維持できます。

PECRON E1500LFPポータブル電源

1536Whの大容量に定格出力が2200Wなうえ、専用の拡張バッテリーを最大2台接続可能です。

最大7680Whの大容量なので、家庭用冷蔵庫や洗濯機なども使えます。

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、充放電のサイクルの回数は3500回以上で、1日1回の使用で約10年間使用が可能です。

3500回使用後も初期容量の80%以上を維持できます。

Jackery Solar Generator 2000 Plus

2042Whの大容量と定格出力3000Wの高出力な上に、合計10ポート備わっているため、同時に複数台の電化製品を使うことができます。

長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、4000回の充放電が可能なため10年以上使えます。

バッテリーセービングモードを使用すると、寿命を1.5倍延ばすことができます。

4000回の充放電後も工場出荷時の容量の70%以上を維持できます。

ALLPOWERS ポータブル電源 R3500

3168Whの大容量に加えて、1台の拡張バッテリーを使えば6336Whまで容量を拡張できます。

3200Wの高出力で、15台も同時に給電できるので、ほとんどの家電をこの一台で賄うことができます。

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、6500回の充放電が可能なので、何十年も使うことができます。

三元系リチウムイオン電池のデメリットは?リチウムイオン電池との違いは?まとめ

今回は三元系リチウムイオン電池のデメリットとリチウムイオン電池との違いをご紹介しました。

まとめると

  • 三元系リチウムイオン電池のメリットは、リン酸鉄リチウムイオン電池よりもエネルギーの密度が高く出力が安定していて、重量が軽く持ちやすいです。
  • 三元系リチウムイオン電池のデメリットは、充放電回数が最高2000回とリン酸鉄リチウムイオン電池よりも少ないことです。
  • リン酸鉄リチウムイオン電池は、三元系リチウムイオン電池と比べると重量があるが、充放電回数が最高4000回と10年以上使える長寿命のポータブル電源がほとんどです。
  • 環境にやさしい素材を使っているのはリン酸鉄リチウムイオン電池です。
  • ポータブル電源を選ぶ際は、値段だけでなくリチウムイオン電池の性質を確認すると、失敗が少ないです。

ポータブル電源は高コストな投資と言えるものなので、選ぶ際の参考になれば幸いです。

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