キャンプや車中泊などに便利な持ち運び可能なバッテリー、ポータブル電源についてです。
近年では、防災用としても兼用出来るということで購入している方が急増しているんだとか。
初めてのポータブル電源を選ぶ方にとっての知っておくべき情報を色々とまとめてみました!
今回は、初めてのポータブル電源の選び方、容量の目安は?災害時のおすすめ機種についてご紹介します。
それでは早速見ていきましょう!
ポータブル電源とモバイルバッテリーはどう違うの?
持ち運びに便利なバッテリーってモバイルバッテリーもありますよね。
持ち運びに便利なバッテリーといったらモバイルバッテリーもありますが、それとどう違うのでしょうか。
まずは、共通点なのですが、両方とも電気を充電して貯めておき、蓄えた電気をコンセントが無い状況でデジタル機器や家電製品などの機器を利用する際に給電することが目的の道具です。
そして、この2つの大きな違いとなるのが、容量と電流の強さです。
分かりやすく、メリット・デメリットとしてそれぞれまとめてみました。
メリット
- 容量はモバイルバッテリーの数倍から数十倍の大容量!ACコンセントも搭載されており、幅広い家電製品、工具製品等を動かせる。
デメリット
- サイズが大きく、ポケットやカバンに入れて持ち運ぶのは難しい。
メリット
- 計量で持ち運びしやすい。場所を選ばず、スマホやタブレット、PCの充電ができる。
デメリット
- 電気用品安全法(PSE)により、出力に制限がある。
初めてのポータブル電源の選び方!
初めてのポータブル電源購入で数あるポータブル電源の中で一体どれを選べばいいんだ?と悩んでしまいますよね。
ポータブル電源でおすすめの選び方というのがありますので、そちらをご紹介します!
使用用途をはっきりさせよう
まず、どのような状況でどのような電気製品を使うのか使用用途をはっきりさせておきましょう。
例えば、キャンプや車中泊の際に小型冷蔵庫や電子レンジ、電子ケトルなどの電気製品を使いたい!となると、容量は1,000Wh超のポータブル電源を準備しておいた方が良いとされています。
用途と容量の目安があるようですので、そちらもご紹介します。
- 日帰りや1日程度の使用:200Wh〜
- キャンプや車中泊で扇風機、電気毛布などを使用する:350Wh〜
- 連泊キャンプや車載冷蔵庫など大型家電の使用:400Wh〜
- 防災目的としての使用を想定:500Wh〜
LEDライト | スマートフォン(充電回数) | 扇風機 | 電気毛布 | |
1534Wh | 約129時間 | 81回 | 約33時間 | 約21時間 |
1002Wh | 約84時間 | 56回 | 約21時間 | 約13時間 |
636Wh | 約59時間 | 35回 | 約15時間 | 約9.5時間 |
375Wh | 約35時間 | 21回 | 約9時間 | 約5.5時間 |
そして、1つ注意点があります。
使用していない間に発生する、自然放電も考慮することです。
目安としては、容量の30%は自然放電すると考えておく必要があるようです。
金額(予算)を決めよう
筆者のくるみも、ポータブル電源初心者なので価格ってどれぐらいかかるものなのか全く見当もつきません。
初心者目線にはなりますが、ポータブル電源で良く聞くメーカーでJackery(ジャクリ)を例に取り上げて金額別に紹介したいと思います!
5万円以内
Jackery ポータブル電源 240
- 3.1kgと軽量な為、軽くて持ち運びが楽!別売りのソーラーパネルで充電すれば240でも十分使えます。
- 使い勝手は実にいい。ただ、シガーライターソケットは家庭ではあまり使わないと思う。削って軽量化出来ないかな?晴れた日なら、8時間でソーラーパネルでしっかり100%まで充電出来る。
- 女性の方でも持てる重さで、寿命は1日8時間使用出来ています。
- ガスファンヒーター30W、給湯器170Wが使えるか試験的に使用してみましたが、問題無く使えました。
Jackery ポータブル電源 400
- 届いてからすぐ充電して、1週間以上経過しますが放電ゼロ蓄電量100%を維持しています。
- 小さいけど大容量で使いやすい、表示も見やすいです。
- 停電に備え購入しました。ポータブル電源の存在が少しだけ不安を和らげてくれています。
- 初めてキャンプ場で使用しましたが、快適に過ごせました。
10万円以内
Jackery ポータブル電源 708
- 思ったより大きくない、友人にも勧めたら購入していました。停電に備えることが出来て安心です。
- 予想より減りが少なく、1泊のキャンプでは余裕なくらいでした。
- 思っていた以上にコンパクトで軽く、置き場所に困らない。
- どこのメーカーにするか迷いましたが、安心安全なJackeryにして良かったです。
- テスト利用だけですが、スマホの充電、LED照明、旅行用のヘアードライヤーが問題無く使えました。
10万円以上
Jackery ポータブル電源 1000
- 機械音痴の私でも使いやすい。
- 焦って購入してしまったと思いました。もう少し時間をかけてどの大きさにするのか考えたら良かったです。購入する目的からすると、もうワンサイズ大きめの1500にすれば、節電対策としても使い道が広がったかなと思います。
- 車中泊時にヘアアイロンとスマホの充電に使用しました。電池がほとんど減らないので、これから冬に向けて色々と安心して使えそうなので楽しみです。
- 災害に備えて購入しましたが、ソーラー充電が面白く、夜に使っては昼に充電しています。女性には少し重たく感じましたが、持ち手が太いため持ちやすいです。
- 趣味のキャンプ用に購入。708と1000とどちらにするか悩みましたが、ドライヤーや炊飯器を使うことを考えて1000にしました。
Jackery ポータブル電源 1000 Pro
- 野外での使用目的で購入。冷蔵冷凍庫、湯沸ポット、扇風機、バッテリーの充電などなど約12時間使い続けましたが、まだまだ使えます。購入時は小さいサイズと悩みましたが、1000Proは充電も速いしこれにして正解でした。
- 思っていた以上に利用価値があり、気に入ってます。日常の我が家でも、深夜電力の充電で昼間の家電などに使っています。
- 災害対策の為に購入。電源コンセントでの充電の速さにびっくりしました。ポータブル電源はもっと騒音がするものだと思っていましたが、こんなに静かなのかとびっくりしました。
- 何より充電の速さに驚き。
- 防災対策目的がメインですが、今は電気ガスが高騰しているので、夜間の暖房(オイルヒーター)に活用しています。
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
こちらに関してはレビュー等はありませんでしたが、
ポータブル電源1000よりも定格出力が上がっており、ほぼすべての家電を動作させることができます。
また、容量も1000から1200Whにアップしており、さらに拡張バッテリーをつけることで5000Whまで増やすことができます。
Jackery ポータブル電源 1500
- 車中泊キャンプに行きましたが、キャンプ場でPCや扇風機等の電気製品が使える事でキャンプの幅が広がり楽しい経験が出来ました。何より、今後、災害等で停電になっても多少の電気製品が使えるという安心感は格別なので、知り合いにも勧めたいと思います。
- 今年の電気料金の上がり方が半端なく、2年で元が取れる計算で購入しました。太陽のおかげと、節電の努力の甲斐もあり、一昨年の電気代まで下がりました。太陽光でテレビが見れたり、ドライヤーも使えたりするので、太陽の偉大さを感じられずにはいられません。
- ドライヤーも洗濯乾燥機、オーブントースター、電気ポット、炊飯器が使えるのでとても助かります。我が家は安い電気代の時に蓄電して高い時に使っているので電気代が楽しみです。750もあるんですが、主人がもっと欲しいねと言う程です。
- 大変満足しています。アウトドア用には、出力、容量共全く問題無いですね。天気が良いと充電したくなりますね。
Jackery ポータブル電源 1500 Pro
- 便利で良い物、またキャンペーン中で購入出来て良かった!
- 充電には200Wのソーラーパネル1枚を使用し、バッテリーレベルが50%から1日で100%まで充電完了します。バッテリーレベルが20%以下であっても、晴天が2日続けば余裕で100%充電が可能ということは非常時にも心強いです。今は、スマホや予備バッテリーの充電、毎朝の電気ケトルでの湯沸かしに使用し、青天の日に週2回くらい充電していればバッテリーレベルが20%下回ることはありません。1500Proは、IHクッキングヒーターも全く問題なく使えるので、1000Proとどちらにしようか迷いましたが、1500Proで正解だったと思います。
- 山小屋リフォーム用で、グラインダーや丸ノコを使用する為に購入しました。1500Proなので十分容量もあり重宝しています。また、コーヒーを飲むため、電気ポットも使用でき、大活躍しています。
- 他のメーカーとは見た目が良いから買ったけど、1500Wのコンプレッサーが1〜3回程回っても80%を下回らなかった。結構驚きました。
- 今まで、1000を持っていたのですが、電気毛布2枚、冷蔵庫等を使用すると、朝0%になる可能性があったので、これからは安心して使えます。
充電容量や充電の早さを確認しよう
ポータブル電源の充電容量は、時間あたりの電力使用量を意味するWh(ワットアワー)で表され、数値が大きいほど充電容量が大きく、たくさんの電力を蓄えられます。
バッテリー容量、電池容量などどいったりもするようです。
こちらも、使用用途によって充電容量も必要になってきますし、充電の速さもあればあるだけ便利ですよね。
しかし、大容量のものや充電の速さが速い高速充電対応ものだとそれに伴い価格も高価になる傾向があるようです。
アウトドア(キャンプや車中泊)
- 1〜2日間:400Wh〜500Wh
- 2〜3日間:700Wh〜
防災用
1000Wh以上
ポータブル電源と一緒に折りたたみ式のソーラーパネルを購入する方も多いみたいです。
Jackery(ジャクリ)では、最速2.5時間で充電出来るソーラーパネルSolarSaga200という商品も出ているようです。
重量の確認をしよう
アウトドアなど屋外へ持ち運びで使用する場合などには、ポータブル電源の重量にも気をつけたいところですよね。
ポータブル電源の電源容量(Wh)や搭載機能によって重量も変わってくるようです。
こちらもJackery(ジャクリ)の製品を比較対象として電源容量(Wh)別の重量をまとめてみます。
製品名 | 電源容量(Wh) | 重量(kg) |
Jackery ポータブル電源 240 | 240 | 3.1 |
Jackery ポータブル電源 400 | 400 | 4.1 |
Jackery ポータブル電源 708 | 708 | 6.8 |
Jackery ポータブル電源 1000 | 1002 | 10.6 |
Jackery ポータブル電源 1000 Pro | 1002 | 11.5 |
Jackery ポータブル電源 1000 Plus | 1264.64 | 14.5 |
Jackery ポータブル電源 1500 | 1534 | 16 |
Jackery ポータブル電源 1500 Pro | 1512 | 17 |
Jackery ポータブル電源 2000 Pro | 2160 | 19.5 |
Jackery ポータブル電源 2000 Plus | 2042.8 | 27.9 |
数字だけ見るとどれくらいの重さか想像出来ない方もいらっしゃるかと思いますので、日常でよく見かけるものの重量もまとめてみました。
重量物 | 重さ |
---|---|
お米 | 5kg、10kg |
ペットボトル500ml(24本) | 約13kg |
ペットボトル2L(12本) | 約24kg |
10kg辺りまでは女性1人でも持てそうな重さですが、10kg超えてくるとちょっと1人じゃ重たいな…となりそうですね。
Jackery ポータブル電源 2000 Plusは、重量も30kg近くと重たく大きさもあるのでキャスター付きになっています。
重量があっても、持ち手が太い、キャスター付きなどの持ち運びに便利な仕様になっているのかというところもチェックしておきたいですね。
災害時に使えるおすすめのポータブル電源3選
災害用のポータブル電源を選ぶ際には、以下の5つのポイントを押さえることがおすすめとされています。
- 安全性に関する記載が明確か
- バッテリー容量の大きさ
- 定格規格と周波数
- 出力ポートの形状
- 災害時に役立つ機能の有無
Jackery(ジャクリ)
ポータブル電源とソーラーパネルを販売しているJackery(ジャクリ)です。
世界の有名メディア、団体が推奨しており、ネットでの評価もどれも高評価となっていました!
Anker(アンカー)
人気オーディオメーカーのAnker(アンカー)からもポータブル電源が発売されているようです。
こちらも、ネットでの評価は高評価なものが多かったです!
そして、安全性が高く、長寿命で知られるリン酸鉄リチウムイオン電池が採用されています。
各種ショッピングサイトのレビューを見てみると、信頼性の高いメーカー、話題のリン酸鉄リチウムイオン電池が採用されているという点で購入された方が多かったように思います。
三菱重工 VOLTANK(ボルタンク)
重機メーカーで有名な三菱重工からもポータブル電源が発売されています。
こちらもネットでの評価は高評価なものばかりでした!
やはり、信頼性が高く、ちゃんとした作りで安心して使えるという評価が多かったように思います。
キャンプに使えるおすすめのポータブル電源3選
キャンプやアウトドア用のポータブル電源を選ぶ際には、以下の4つのポイントを押さえることがおすすめとされています。
- 電気容量
- 電力の波形・周波数(Hz)
- 出力ポートの形状
- 重量やサイズ、高速充電の有無
持ち運びやすくてコンパクト!小型ポータブル電源
キャンプやアウトドアといったら、テントに調理器具に照明に…何かと荷物が多くなりがちです。
持ち運びもしやすくてコンパクトだと場所も取らないし便利ですよね。
EcoFlow(エコフロー) RIVERシリーズ
EcoFlow(エコフロー) RIVERシリーズには現在5つのラインナップがありますが、見た目はどれもみなコンパクトで重量も1番容量の大きいものでも7.8kgとなっています。
今回、このブログでご紹介するのは、バッテリー容量256Whのラインナップの中では1番小さいサイズのRIVER2です。
価格 | ¥29,900(税込) |
容量 | 256Wh(20Ah 12.8V) |
サイズ | 24.5×21.5×14.5cm |
重量 | 約3.5kg |
別売りでソーラーパネルやバッテリーもあるので後付けも可能です。
とりあえず、ポータブル電源欲しいなぁという方にもおすすめとなっています。
Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 240
ポータブル電源の中でも人気なJackeryで、Jackery ポータブル電源 240でラインナップの中でも1番小さいサイズになります。
価格 | ¥29,800(税込) |
容量 | 241.9Wh |
サイズ | 230×133×167mm |
重量 | 3.1kg |
どうですか?動画を見て頂くと分かりますが、凄くコンパクトですよね!
ちょっとした1泊のミニキャンプならこちらで十分楽しめるようです。
こちらも別売りでソーラーパネルが購入出来るので後付けも可能です。
SmartTap(スマートタップ) PowerArQシリーズ
楽天でも数多くのランキングを受賞しており、アウトドア・カー用品などの雑誌やWEBメディアでも多数取り上げられているようです。
ラインナップもいくつか出ており、1番容量が小さいもので307WhのPowerArQ mini 2 ポータル電源 307Whです。
重量は、4.7kgとなっています。
価格 | ¥44,000(税込) |
容量 | 307Wh |
サイズ | 25.0×17.5×17.7cm |
重量 | 4.7kg |
デザイン性も高くカラーバリエーションも豊富です。
こちらも別売りでソーラーパネルなどが購入出来るので後付けも可能です。
容量があるけど意外とリーズナブル!?中型ポータブル電源
容量もそれなりに欲しいけど、値段が抑えられるものがあるなら!
そんな方におすすめの中型ポータブル電源があるようですよ!
Anker PowerHouse
Anker PowerHouseシリーズの中でも、Anker PowerHouse II 800です。
この1つ下に700があるのですが、公式サイトでは同価格ぐらいで8万円後半で販売されています。
しかし、セール価格などをうまく利用すると5万円台で購入出来ちゃうんです!
JVCケンウッド
JVCケンウッドのBN-RB62-Cです。
こちらは、容量626Whで公式オンラインストアで購入すると¥79,860(税込)ですが、他のショップでの購入だと5万円台〜購入可能です。
色々使いたい!大容量!大型ポータブル電源
自然を満喫しながらもキャンプを快適に過ごしたい!とにかく色々使いたい!という方向けに、大容量の大型ポータブル電源をいくつかご紹介します。
EcoFlow
EcoFlowのDELTAシリーズで、DELTA Proです。
こちらも超大容量で、3600Whです!
こちらは、超大容量なだけに価格もそれなりでEcoFlow公式サイトの価格だと¥440,000(税込)です。
初めてのポータブル電源の選び方!容量の目安は?災害時のおすすめ機種!まとめ
今回は、初めてのポータブル電源の選び方!容量の目安は?災害時のおすすめ機種についてまとめてみました!
まとめると以下のようになります。
まずは使用用途をはっきり決める!
ポータブル電源の容量や金額は使用用途によって変動するので、まずは用途をはっきり決めることがポイントですね!
最近では、デザイン性に優れているものも出ているようなのでキャンプに彩りやお洒落感もプラスされて更に楽しい、快適な時間を過ごせそうですね。